21世紀の特撮怪獣映画を演出する 「前向きな」 リアリティ -映画 「シン・ゴジラ」 雑感
スマホ ( iPhone / Android ) でGmailのフィルタ ( 自動振り分け ) を設定 / 編集する方法
■アプリでは、できない
PCでGmailのフィルタ ( 自動振り分け ) を設定する方法は以下の通りなのだが、
この方法は、スマホ ( iPhone / Android ) のGmailアプリでは使えない。
■対策
これを克服する方法が、@IT で紹介されている。
(2014年08月06日付)
紹介されている方法は2種類。
自由度が高いのは後者。欠点として「画面表示が遅い(操作に対する反応が鈍い)」点が指摘されているが、記事の発表から約1年半がたち、スマホの性能も向上しているので、今試してみると画面表示の遅さはそれほど気にならない。
このやり方でフィルタ ( 自動振り分け ) を行ってみた。
先に提示した 「 メールの自動振り分け設定 - Gmail ヘルプ 」 では、以下の二つの方法が紹介されている。
- 上部の検索ボックスで下向き矢印 をクリックして条件を入力し設定する方法
- 特定のメールを使用して設定する方法
■ iPhone は問題ないが Android は少し問題あり
iPhone では、上記どちらの方法でも問題なく設定できた。
が、Android では、1はできるが、2がうまくいかない。検索BOXの下にある「その他」のプルダウンが正常に表示されないからだ。プルダウンが画面の右側に逃げ、スクロールしても追いつけない。(Android 5系 と 6系 で確認。端末によるのかもしれないが)
2のほうが手軽に設定できるので、1だけというのはなかなか辛いが、現状 Android で新規フィルタを作成する場合は、それしかないようだ。
■フィルタ ( 自動振り分け ) を編集する方法
新規フィルタ作成機能だけを使っているとフィルタがどんどん増えていき、メンテが面倒になる。これを回避するべく、演算子を利用して、複数種類のメールをひとつのフィルタでまとめて処理している方も多いと思う。演算子のヘルプページは以下。
フィルタ編集ページへは画面右上の「設定」アイコン(歯車マーク)からアクセスする。iPhone はこれが正常に機能するので問題ないが、Android ではうまく機能しないので、対策が必要になる。
■ Android では Labs の「クイックリンク」機能を使う
PCで一度、以下の設定を行っておくことで、Android でもフィルタ編集ができるようになる。
- PCでGmailにアクセスする
- 画面右上の「設定」アイコン(歯車マーク)の「設定」をクリック
- 設定画面が表示されたら、上部タブの「Labs」をクリック
- 「クイック リンク」の右のラジオボタン「有効にする」にチェックを入れ、「変更を保存」をクリック
- あらためて画面右上の「設定」アイコン(歯車マーク)の「設定」をクリックし、設定画面を表示させる
- 上部タブの「フィルタとブロック中のアドレス」をクリックし、フィルタ一覧画面を表示させる
- この状態で、左側ツールバー最下部にある「・・・」マークをクリック
- 左側ツールバーに「クイックリンク」というカテゴリが表示され、「クイックリンクを追加」という文字が表示されるので、その文字をクリック
- ポップアップウィンドウが表示される。タイトルが編集可能な状態になっているので、好みでタイトルを編集して「OK」をクリック
- 左側ツールバーの「クイックリンク」カテゴリに、今登録したタイトルが表示されたら設定完了
この設定を済ませた状態で、あらためて Android で、モバイル版Chrome Webブラウザーの「PC表示」でGmailを見ると、左側ツールバーにクイックリンクが表示されているはずなので、これをクリックすれば、フィルタ一覧画面にアクセスできる。
Android のPC表示もしばらくすれば改修されると思うが、それまではこの回避措置で対応しておく。
もっと良い方法があればぜひ教えてください。
SNSとメタ認知
少し前、同傾向の記事で気になったものが二つあったので、雑多な感想を。
ひとつめ。
友達のフェイスブックにイライラするのはなぜ? 脳科学者と心理学者が解説する「嫉妬」と「妬み」の正体*1
これまで、「妬み」と「嫉妬」は同意語と思っていたので、文章を読んで意味をとるのが大変だったのですが、心理学では明確に区別されているというのを調べて知り、整理できました。英単語でははっきりと分かれているんですね。妬み=envy、嫉妬=jealousy。なるほど、だからGUCCIの香水はenvyなのか。
envyとjealousyの切り分けについては、以下の記事が大変参考になりました。ブログ記事についたコメントまで含めてニュアンスの様々な説明があります。ただ、この記事内だけでも相反する説があったりして、うーん難しい。使い分けられる自信はないなw
ただ、この区別をざっくりでも意識できていると、後半記事で出てくる「メタ認知」には有効そうですね。
後半記事:wotopi.jp
しかし後半記事の後半部分はかなり話者がぶっちゃけていて、なかなかに戦慄であります。
ふたつめ。
私、女性誌のキラキラ感を笑う気になれません、という話|Tamaka Ogawa|note(ノート)
うれしかったことを思い出すこと、覚えておくこと、ちゃんと「うれしかった」と言うこと、伝えること。それがどんなに大切で生きていくために必要なことか。私はそれまで全然知らなかった。女性誌ではよくモデルたちが「とっても楽しかった」と言ってパーティーや旅行の様子を綴っている。女性タレントたちのブログでもそう。「楽しかった!」「ありがとう!」「みんな大好きだよ!」
昔は不思議だった。そんな楽しくないでしょ? そんなに感謝してないでしょ? そんなにみんな好きでもないでしょ? 建前だよね。大人だからね。
でも今ならわかる。彼女たちがそうやって言う理由の一つは、幸せのハードルを低くするためなのだと思う。みんなといられるだけで楽しい。集まっただけでうれしい。ケーキがかわいいから幸せ。今足りないものを見つけて気にするのではなく、今の状態こそが満たされていると気付くこと。今日も楽しかったね。明日もいいことあるといいね。「楽しかった、ありがとう」と口に出すことは、祈りに似ている。
この指摘は深いと思いました。
情報発信は逆算して設計するのがセオリーといわれます。マーケティングであれば生活者にどんな行動を起こしてほしいのかから逆算したメッセージを作る。個人であれば、自分をどんな人間と思ってほしいのかから逆算したコンテンツを作る。SNS上での発信情報はそういう意思によって行われているものが多いのだろうなと思っていたのですが、識閾下にはこういう想いがきっとあるのだろうな、と気づかされました。
そう考えれば、「友達のフェイスブックにイライラ」という気持ちも少し落ち着くかもしれません。SNSでの情報発信も受信も、お互いに適切な「メタ認知」として機能するといいですね。
拡散コンテンツ自生論がすごい
バイラルメディアとは一体なんだったのか - nomolkのブログ
バイラルメディアをシェアしてる人たちって、記事を「流れてきた」とか「拾った」みたいな感じで扱う傾向がある。
たとえばこの「拾った」っていう言回しについてもうちょっと詳細に書くと、「インターネットという広大な海辺で、きれいな貝殻を発見し拾いました!」というようなニュアンスであると思う。ここで言う「きれいな貝殻」というのは、いい話だったり、面白動画だったりに相当する。
で、このとき、貝殻を拾った自分、つまり最初に自然界からそれを見出した自分っていうのは、感覚としては一次生産者なのではないだろうか。ネットという「環境」から、記事を「収穫」した自分。貝殻を拾ったり、山に入って山菜をとってきたイメージ。
実際にはそのコンテンツを作った人(引用元の人)、それからそれを転載したバイラルメディアの運営者がいるはずなんだけど、彼らはそこに興味がないので、見えていない。むしろそういう記事が自然にたくさん転がってるのがネットだと思っている。彼らにとってネットは自然界である。
「コンテンツは土の上に雨が降ったら自然に生えてくるものとします」
このメタファには唸った。コンテンツを気軽に拡散する人の心理は、まさにこういうものだと思う。
元記事には、そういう心理を巧みに利用するバイラルメディアのやり方についても的確な考察がある。
さてこの風潮は今後、どうなるのだろうか。
自分としては、旧来の著作権保護の考え方を厳守し何一つ変えるべきでない、とまでは思っていないが、この現状によって多くのコンテンツ生産者が悲しい思いや悔しい思いをしていて、おそらくはコンテンツの創造に悪影響が及んでいる、というのはよくないと思っている。
そして、状況打破のためには、コンテンツの受け手の、この問題に対する認知と理解が進むことが必要なのだろうと思っている。上記の記事にならってメタファで考えると、食品の安全性に対する意識の変遷が参考になるのではないか。
かつて食品は、より安く、より多く、よりキレイなものが喜ばれ、安さや多さやキレイさの理由に思いを致す人は少なかった。だが様々なトラブルを経て、トレーサビリティが重視されるようになってきた。生産・流通側はそうした意識の高まりへの対応を迫られ、様々な情報開示を行うとともに、きちんと情報開示できる商品を優先して扱うようになっている。そして消費側も、そうした情報開示がしっかりしているところを選ぶようになっているし、人に勧めるようにもなっている。
コンテンツの生産・流通・消費も、こんな形に進化しないだろうか。
食中毒のように分かりやすいトラブルは発生しないが、コンテンツだってカラダに摂り込んで、生きていくためのチカラを養うものなのだから。
Google ドライブで、入力しやすくリアルタイム集計も見える家計簿を作る
Googleフォームで、入力フォームを作る
スマホからの入力はフォームが便利。以下のブログに、画面キャプチャつきで作成方法が掲載されている。情報提供感謝。
Googleドライブで家計簿 or おこづかい帳 - さんぽあるくとわすれてしまうので
http://mikanthecat.blog.fc2.com/blog-entry-24.html
日付、費目、金額の3フィールドあれば最低限の集計が可能。あとはお好みで。私は費目明細、店名、支払金種(現金、カード、電子マネーなど)などを設けている。
当月分のリアルタイム集計シートを作る
Googleフォームから入力した情報を記録するGoogleスプレッドシートに、費目別の集計シートを作り、食費いくら、日用品いくら、医療費いくら、という単純な表に、sumif関数で費目別合計金額を表示させる。
集計の数式
(各シートの構成)
明細を入力するシート名:フォームの回答
→A列:日付
→B列:費目
→C列:金額
※1行目は項目名。データは2行目から開始
日付 | 費目 | 金額 |
---|---|---|
2015/03/01 | 食費 | 1,000 |
2015/03/02 | 日用品 | 500 |
2015/03/03 | 食費 | 800 |
2015/03/04 | 医療費 | 1,500 |
リアルタイム集計を表示するシート名:集計
→A列:費目
→B列:費目別合計(ここに数式が入る)
※1行目は項目名。データは2行目から開始
費目 | 費目別合計 |
---|---|
食費 | B2セル(数式) |
日用品 | B3セル(数式) |
医療費 | B4セル(数式) |
(数式)
B2セルに入る数式の例
=arrayformula(sumif('フォームの回答'!B:B,A2,'フォームの回答'!C:C))
(ポイント)
arrayformula関数はsumif関数を確定すると自動的に追加されるので、実際には記述不要。arrayformula関数の意味については以下のブログ参照。情報提供感謝。
[misc] Google Spreadsheets の 配列数式の結果がおかしい時の呪文 - throw new OutOfMemoryError(”´Д`”) ;
http://d.hatena.ne.jp/emmie714/20090904/1252026152
月別集計ファイルを作る
準備
Googleフォームから数字が落ちてくるGoogleスプレッドシートファイルとは別に、月別集計を行うファイルを新規作成し、「明細」シートと「月別集計」シートを作っておく。(同じファイル内の別シートでもいいかもしれない)
(各シートの構成)
「明細」シートは上記「フォームの回答」シートと同じ。
「月別集計」シートは費目と月のクロス集計表。締を給料日単位にしたい場合は給料日の日付も入れる。
1月 | 2月 | 3月 | |
---|---|---|---|
(給料日) | 2014/12/25 | 2015/01/25 | 2015/02/25 |
食費 | B3セル(数式) | C3セル(数式) | D3セル(数式) |
日用品 | B4セル(数式) | C4セル(数式) | D4セル(数式) |
医療費 | B5セル(数式) | C5セル(数式) | D5セル(数式) |
「明細」シートへの入力
月が替わったら、「フォームの回答」シートに溜まった1か月分の入力内容を月別集計ファイルの「明細」シートに移動させる。
※つまり「フォームの回答」シートには当月の入力内容しか保管しておかない。ひと手間かかるが、私は情報保全と利便性のためにこうしている。詳細後述。
(数式)
B3セルに入る数式の例
=ARRAYFORMULA(SUM(('明細'!$A$2:$A$1000>=B$2)*('明細'!$A$2:$A$1000<C$2)*('明細'!$B$2:$B$1000=$A3)*'明細'!$C$2:$C$1000))
(ポイント)
参照範囲は、1行目が項目名で列全体を指定できないため、便宜的に「2行目から1000行目まで」としてある。
上記数式の絶対参照であれば、下や右にオートフィルしても参照範囲がズレない…はず(ズレたらすみません)。
この記事について
御多分に洩れず、私もいろいろ家計簿アプリを試してみたクチですが、自分の事情にフィットするアプリを見つけて使いやすくカスタマイズし継続的に管理する、というのは、生来の無精に加え、変動費の出費進捗だけをシンプルに把握したい*1自分には、現実的ではありませんでした。
アプリに一番求める機能は「外出先で、出費したその場でスマホから記録すること」だったので、当初はGoogleスプレッドシートに直接入力すればいいかなと思っていたのですが、いろいろ検索していたところ、最初に紹介したページを見つけ、Googleフォームが便利そうだったので真似させていただきました。実際、スマホからの入力は非常に便利で、とてもありがたく思っています。
また、本文中で少し触れた「月が変わったタイミングで当月の明細を月別集計ファイルの明細シートに移動させる」という一手間をかける理由ですが、これは当月の明細シートの行数が増えると、入力モレの確認が面倒になるからです。「あれ?この出費、記録したっけ?」というとき、当月の明細シートを見に行くわけですが、最初に表示されるのは当然ながら一番上の行で、最新版はこれも当然ながら最下部にあるため、行数が多いと延々スクロールさせることになります。これは特にスマホではキツい。シートの情報量が増えると表示するまでの時間もかかりますし。
あとは、すべての履歴をひとつのファイルで管理するリスクですね。そのファイルが壊れたらすべて失われる、というのはちょっと怖い。万全を期すならエクスポートしてGoogleドライブ以外にバックアップを作る形になるでしょうが、今のところはそこまではしていません。
本文で紹介しているのは費目別の集計のみですが、ほかにも金種別や、よく行くお店にどれくらい支払っているのか、などを集計したりしています。この自由度が、表計算で管理することの大きな魅力だと思っています。